MUKU-DATA  栗、楢、欅 丁物  平角材  乾燥材

汚ったねぇ~ ってみえるでしょ?
クリ、ナラ、ケヤキなど平角に製材されたものです。
調べたらもう10年ほど経過したものです。
倉庫の庇で乾燥を兼ねて保管する間に埃や汚れが付いて
こんな状態になっているのです。
木って表に出て見られるまでの裏の顔って知らない人も多いかと思うのですが、
製材されて1~2年程度ならまだここまで年季の入った色にはなっておらず
まだまだキレイ=乾燥が足りないとも言えるでしょう。
5年、10年って、とかくスピードが求められる時代に、
時代錯誤もいいとこで、、
でも木ってそういう素材なんです。
強制的に人工乾燥ってのもあるのですが、それはそれで割れてしまうし、
人乾かけても、反る木は反るし、
一本一枚、癖があるので、それを良く観察しながら丁寧に長く付き合っていく
といった感じです。
昔はケヤキやその他広葉樹は、「乾燥している」「乾いている」という事が
大きな価値の一つとして重要視されていたのですが・・・
じゃあ、長く「乾かす時間」を誰が引き受けるか?
そこが重要、問題で、
それは材木屋であったり、工務店であったり、銘木問屋であったり、
するわけですが、、
なかなか手入れもそうだし、長く寝かせなきゃいけないし、倉庫も必要だし、
大変なのです。
例えば同じサイズの栗の一枚板、
挽いて1年のもの  50,000円
10年乾かしたもの 80,000円
店頭に並んでいたら、ほぼ8割方、5万円の方を選ばれるような気がします。
長く寝かせ乾かす時間に対しての価値は
分り辛いですよね。。
これら10年ほど経過した丁物を
曲り、癖を取るのに挽き直し、軽くプレナー掛けして10年越しのデビューとなります。
値付けの際に10年という時間を反映できないのが正直な気持ちですが。。。
(常に弱気です 苦笑)
天然乾燥の時間について
皆さん、どう思われますか?

コメントを残す